地域の最前線からのメッセージ

高木 暢さん
多摩ファミリークリニック
医師

まず、自分の身を守る!!
自分の身を守ることが 、「相手の方にうつさない」「相手の方を守る」ことになるので、とにかく手指消毒をすることと、マスクをしっかりと付けていただくこと、開放感に浸りたい時もあるかも知れないけれど、そこはグッとこらえて、皆さんにご協力をお願いできたらと思います。
(4月22日 訪問診療のロケの中でのメッセージ)

大橋 博樹さん
多摩ファミリークリニック
院長

地域の最前線で、それぞれの職種の方が恐怖と戦いながら
頑張っています。
保健所の方々のご苦労も凄く大きかったんです。
これまでは「現場を見てないじゃないか」と保健所にいつも文句を言っていたのが僕らの役目だったんです。
でも、コロナの感染が広がってからは逆で、保健所の方々が一番、現場を知っていたシーンが多かったです。

川崎市の場合は、保健所の最前線で頑張っていらっしゃる方と、地域包括ケアに関わる行政の方が現場をみて衝撃を受け、施策を考えるケースも出てきています。

そのため、行政にもより一層参加していただきながら、地域の多職種連携でこれを乗り切ることが、これからは重要です。

みんなで協力・応援しながらやっていきたいと思います。
よろしくお願いします。
(3月13日、リモート座談会の中でのメッセージ)

佐々木 直美さん
ひばりの森訪問看護ステーション多摩
訪問看護師

このコロナの中でも、「訪問看護を続けてくれて有難う」って言ってくれたり、「迷ったけれど、 自宅で最期を看取ることができて良かった」という方が、本当に多くいらっしゃいました。
そんな方々を支えることができて良かったと、私たちも実感しています。
面会ができないのは仕方がないことですが、退院してもご自宅でできることはたくさんあります。
そういった情報をしっかり提供しながら、「在宅でも最期まで看ることができますよ」ということを伝えていかなければいけないと思っています。
このコロナ禍を 皆んなで乗り切っていかないと明るい未来は待っていない、でも明るい未来は絶対待っています。
試行錯誤することも多くあると思いますが、しっかり手を上げて、色々な困難を乗り越えていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
(3月13日 リモート座談会の中でのメッセージ

中馬 三和子さん
ケアネット ケアステーション多摩
ケアマネジャー

ケアマネジャーは直接ではなく間接的な介護で、「困った、どうしよう!」という時の最初の声が届く場所です。
コロナがもう少し落ち着いたところで、コロナ禍でどのような声があったのか、川崎市として皆んなで話し合い、より一層、行政と現場との協力・協働の体制ができたらと思います。
この1年間、ご利用者様にはお孫さん、ひ孫さんがたくさん産まれました。
そのため、今まで以上に、感染予防という視点で、ご利用者様と一緒に「どうしようか?」と考えたことが多かったです。
そのように真剣に考えたおかげなのか、皆さん無事に産まれ、「産まれたよ!」という連絡をくださって、私も一緒に喜ぶことができました。
多摩区は、上下関係のない多職種連携ができている地域だと思いますので、どのようなケースでも皆んなでチームをつくることができ、今後もそういう地域でありたいと思います。
(3月13日 リモート座談会の中でのメッセージ)

三沢 麻紀さん
訪問介護いちご
介護福祉士

担当している認知症の利用者さんから、「なぜこんな病気でマスクをしなければいけないのか?」と言われたことがあります。
「皆んなにうつっちゃうんだよ」と答えると、「じゃあ、皆んなに移さないためのマスクだね!」と、応えてくださるんです。
そういう方もいらっしゃるため、本当にこれで終息に向かってくれれば嬉しいですが、まだそこまで先がみえない状況だと思います。
マスク、手指消毒など、ひとつひとつを重ねて、終息に向かってくれればと思っています。
(3月13日 リモート座談会の中でのメッセージ)

岡野 敏明さん
川崎市医師会
会長

ワクチンは、「コロナに感染すること」「重症化することを防ぐ」ことが目的です。
若い人たちや、元気な人たちには、症状が無くても周囲の人たちを感染させてしまう可能性は十分にありますが、多くの人がワクチンを打つことにより、集団免疫をつくることができます。
しかし、打ちたくても、どうしてもワクチンを打てない人もいるでしょう。集団免疫ができることで、打てない人を守れることも、ワクチンの効果なのです。
「もしも自分がコロナにかかってしまったら、大切な人や、ワクチンを打てない人たちにも、うつしてしまうんだ」と、思いやりの気持ちをもち、意識を働かせてもらえれば、だいぶ違ってくるのではないかなと思います。
自分の身を守ること、そして自分たちの社会を守るために、ワクチンを打たないことのデミリットをよく考えて、できればワクチンを接種してほしいと願っています。
(4月16日 コロナワクチン接種進捗状況のロケの中でのメッセージ)

このコロナ禍でも、我々が得るものが必ずあったと思います。
医療の現場では、今まで一番遅れていたメディアの利用が大きく進歩しました。
また、オンライン診療など今まで躊躇していたところも一歩進みました。
「診診連携」「病診連携」はこれまでも構築されていましたが、地域の中での「病病連携」は意外と少なく、必要な部分のみに限られていました。
しかしここにきて機能分化ができ、病院と病院の連携がしっかりと構築できたと思います。
医療に限らず、行政も含めた各機関との情報の共有と連携、その上でお互いが思いやって助け合うことで、この災害を契機に社会が大きく変わるのではないかと、希望を抱いています。
この災害でも、必ず何か得るものがあったと信じ、ここから先のモチベーションにしていけたらと思います。
(8月21日 リモート座談会の中でのメッセージ)

出口 智子さん
川崎市介護支援専門員連絡会
会長

ある末期がんの方は、入院中に面会ができないため、ご自宅に戻られ、そこでお看取りをさせていただきました。
コロナ禍の中、フェイスシールドを使うなどの対応をしながら、ケアチームがはご本人やご家族を支えることができたと思います。
ご家族の方から「自宅に連れて来れて良かった、ありがとう」という言葉をいただき、その言葉がケアチームの力となりました。
私たちこそ「ありがとう」とお伝えしたいです。
(6月5日 リモート座談会の中でのメッセージ)

広嶋 稔之さん
特別養護老人ホーム みんなと暮らす町
施設長

当施設の職員たちは奮闘しながらも、しっかりと予防に努めています。
予防の結果、クラスター化させないことで、近隣の病院を助けることになりますし、入居者ご家族の不安も取り除けます。
健全に運営していることで、我々の施設は近隣の方がたの一つの寄りどころになると思います。今後もしっかり感染予防に努め、住民の方がたと一緒にコロナと戦い、一歩づつ前に進んでいきたいと思います。
(6月5日 リモート座談会の中でのメッセージ)

関口 博仁さん
川崎市医師会 副会長
関口医院
院長

川崎の医師会長は、災害になると燃えるんです。
東日本大震災でも熊本でも、災害があると真っ先に乗りつける。
コロナ禍も災害ですから、発熱外来の診察からワクチン接種まで、会長自身が先頭に立って“旗振り役”になっています。
私の施設でも、周りの方のニーズに応えられるような医療機関であるためにはどうしたらいいか、いつも考えながら診療を続けていきたいと思っています。
この新型コロナの感染は皆さんも初めて経験することのため、今やっていることが、決して100点を付けられないこともあるかとは思います。
ただ将来振り返ってみて、「やれるだけのことはやったんだ」と自分を褒められるようなことを、これからも続けていただきたいと思います。
コロナにかからない、コロナにかかっても人にうつさない、それが基本だとに思います。
今しばらくお互いにがんばっていきましょう。
(6月5日 リモート座談会の中でのメッセージ)

海野 倫明さん
サンライズ歯科クリニック
院長

我々は一致団結して、感染対策をしっかりと頑張っています。
安心して歯医者に来院していただき、健康の源である、お口の健康を守っていただければと思います。
そのために、我々は協力と努力を惜しみません。
我々は一致団結して、感染対策をしっかりと頑張っています。
安心して歯医者に来院していただき、健康の源である、お口の健康を守っていただければと思います。
そのために、我々は協力と努力を惜しみません。
(6月17日 歯科医の感染対策のロケの中でのメッセージ)

関川 浩司さん
第二川崎幸クリニック
院長

必要とされる医療は常にあります。
救急、がん治療、心臓系、脳外科系など、特に急を要する病気は減っていません。
必要とされる医療は変わらない。
必要とされる医療が制限されることがないよう、医療の逼迫を防止すること、それは私たち皆んなの希望なのです。
皆んなが、一人一人、感染対策の行動をしっかりとやっていただければと思います。
それが、病いに悩む方々を救う手立てのひとつだと思っています。
安心して、来院していただき、何なりとご相談ください。
(7月29日 コロナ禍におけるがん検診のロケの中でのメッセージ)

大矢 浩司さん
生田地区社会福祉協議会理事
民生委員


生田地区社会福祉協議会の「中学生が語る会」で、中学生たちが自ら考え、ぜひ医療関係者の皆さんに感謝したい、自分たちも感染予防をしたい、そういう思いを込めたメッセージカードを、一人ひとりの手書きで作りました。
株式会社ロッテよりチョコレートを提供していただき、訪問診療に携わっておられる医師の方々はもとより、訪問介護や介護ステーション、薬局で働く方々、消防署の救急隊員の皆様に、メッセージと共に届ける事が出来ました。
コロナ禍の厳しい状況だからこそ、中学生の彼らが、彼女らが、この困難の最前線で頑張っている方に、“何かをしたい” という思いがありましたので、彼らの行動を見て、本当に感動しました。
お届けした救急隊の皆さんも、「本当に胸に沁みる、この贈り物と中学生の思いを頂き、これからも頑張りたい」と言って下さいました。
感謝の気持ちを届けられて、本当によかったと思います。
(8月17日 中学生からの感謝の贈り物 多摩消防署ロケの中でのメッセージ)

岩倉 宏司さん
タウン紙「MYTOWN」
株式会社エリアブレイン 代表取締役社長

普通の家族が、これからしっかりと自分たちの暮らしを作っていけるような方向性を見出していくためには、何事に対しても“自分ごと化”していくことが大切だと思います。
川崎市内をみても、すでに色々な形で元気に動き始めており、これからも、自分ごと化して、いい街づくりとなるような活動をしていきたいと思っています。
(”自分ごと化“:自分の事として、自ら考え行動する事)

草壁 悟朗さん
川崎商工会議所
会頭

コロナ禍の現状は危機的といえると思いますが、医療現場もまさにそういう状態だと感じています。
しかし全体的にみると、川崎はまだ経済的にも恵まれており、余力があります。
その余力により、解決できる問題もたくさんあるでしょう。
民間や行政などが力を合わせて、より大きな力に、より大きなものにしていければと思います。
(8月21日 リモート座談会の中でのメッセージ)

福田 紀彦さん
川崎市 市長

1年半以上コロナと戦ってきて、人間の嫌な部分が見えることもありました。
しかし、その何倍も「人間の素晴らしさ」を感じることができました。
子ども達の各種活動、マスクや感謝のメッセージを病院や、消防局、環境局など色々なエッセンシャルワーカーに届けていただきました。
これまでにない今の危機の中で、そうした思いやりの気持ちで、自分たちの行動を変えていくことは、医療従事者の方々にとって、とても嬉しいことだと思います。
「感染させない」「感染しない」という行動とともに、思いやりの行動がウイルスを撃退するでしょう。
感謝と思いやりの輪をつなぎ、諦めない強い気持ちで、ぜひ、今後も臨んでいきたいと思います。
(8月21日 リモート座談会の中でのメッセージ)